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2015-02-07 08:52    二つ折り財布人気ブランド
 と、言っただけだったのだ。そして福子はすぐに、菊川先生の赤ちゃんは丈夫かと聞いたのだ。だが耕作は、福子は何も言わなかっただけで、言いたいことがたくさんあったのだと思う。 「どうして拓ちゃんは、わたしのためにお金を貯めてるのかしら」  そうも言いたかった筈だ。 「そんなにまでしてくれて、ほんとうにすまないわ」  そうも言いたかった筈だ。 「拓ちゃんに、よろしくね。感謝してるって、言ってちょうだいね」  きっと、そうも言いたかったのだ。だが福子は言わなかった。 (それはなぜか)  言葉に出せば、きっと泣き出したにちがいないからだ。耕作はそう思う。そうでなければ、おかしいのだ。自分のために金を貯めている話を聞いて、何も感じない福子ではない。  これは昨日の帰り道、ずっと考えて来て達した結論なのだ。だから、「すまなかった」と福子が言ったと告げても、嘘にはならない。むしろ、本当の福子の心を正しく告げたことになる。耕作はそう思った。  福子と耕作は同級生だ。心安い間柄だ。だが、拓一は三つ年上だ。拓一はもう大人の仲間入りをしている。福子はその拓一に、気安くは何も言えないのだ。 (きっと福子だって、兄ちゃんを好きなのだ)  何も言えない福子を、耕作はそうも思ってみる。そう決めてしまうと、何か心淋しいが、潔《いさぎよ》い思いにもなる。 「耕作、薯が焼けたぞ」  しばらく黙っていた拓一が、火の中から薯を掘り出しながら言った。 「ああ、うまそうだ」  耕作は木の枝で、その薯を手前に引き寄せた。 「な、兄ちゃん、深城の節子がね、福子に会いたかったら、いつでも会わしてやるって、言ってたよ。だから、兄ちゃんにも遊びに来いってさ」